アンチエイジングの母アナ・アスラン博士
博士が考える老化とは
アンチエイジングの母アナ・アスラン博士

 このアンチエイジング治療、INGG療法を生み出した、アナ・アスランという医学博士は、この治療をジェロントロジー(Gerontology)という学問から研究開発しました。
 ジェロントロジーとは、高齢化によって起きる人体の変化を解決するために、医学や心理学、生物学などの自然科学に加えて、経済学や社会学などの社会科学を統合する学問のことで、人の加齢に関わる問題を総合的に探求する、すなわち「長寿社会の人間学」のことです。
 老化は遺伝子や環境の影響を受けており、人それぞれに異なった時計を持っています。その違いによって、老化が早い人もいれば、遅い人もいるのです。栄養、肉体、環境的要因、生き方やストレス、病気の有無によっても違ってきます。
 アスラン博士の研究では、人間の身体には老化促進酵素(モノアミノオキシターゼ)という酵素があって、30歳半ばごろから機能低下が始まり、本来の年齢以上に増えるという事がわかりました。そして、その異常な老化そのものが病気だとするなら、「病気なら治せる」と考えて研究されたそうです。
そして研究発表されたのが、INGG療法で使われている「ジェロビタールH3」。老化促進酵素を抑制させる効果がある治療薬なのです。
加齢、老化は、ゆっくりと確実に誰にでも訪れるものです。一人ひとりのライフスタイルに合った健康状態をより良く保つために、老化から心身を守るために、活用されています。
「ジェロビタールH3」は、1950年に発表、その一年後から実験が始められ、うつ病、記憶力の改善、注意力、視力、聴力、臭覚、自律神経、パーキンソン病、皮膚や爪、関節の動きが改善して、血圧も正常化したという結果だったそうです。
 このアナ・アスラン博士の基礎的、医学的、社会的など広範囲にわたる活動により、WHO(世界保健機関)に推奨されました。

博士の経歴
博士の経歴

 医学博士、薬学博士。専門は内科、心臓内科、老人医学、長寿医学。旧ルーマニア社会主義共和国医療科学アカデミー名誉会員、ルーマニア老人医学協会会長、ルーマニア国立加齢科学研究所所長、抗加齢医学協会名誉会長等を歴任。
 ジェロビタールH3、アスラビタールの発明者で、世界的な老人医学研究の権威である。ジェロビタールH3は1956年の論文発表以降、老化予防と治療に効果を持つ抗加齢療法として広く世界に知られるようになり、その投薬方法・プログラムは博士の4件の特許となっている。

年表
1987年 ルーマニアで生まれる
1915年 ブカレスト医科大学医学部に入学
1922年 医学部を卒業
1924年 博士号の資格を取得
1952年 世界で初めてのジェロントロジーや老人病を専門とした研究所が設立され、ルーマニア国より、その初代所長としてアナ・アスラン博士が任命された(1988年5月に永眠されるまで)
1957年 7,600人の患者の薬理データに基づいて、ルーマニア厚生省により注射が認可された。
続いて1962年に錠剤が認可された。
1964年 INGGはアナ・アスラン博士が構築した基礎的・医学的・社会的など広範囲にわたる活動により他国のモデルとしてWHOに推奨された。
1979年 ラリッサ公園の近くにあるヒポクラテスの碑に名前を刻まれた。
1982年 世界保健機構(WHO)『レオン・バーナード賞』を受賞した。